NPOをはじめたい方へ

「NPO」でやりたい夢をかなえよう!

NPOをはじめるためには何が必要?
「困っている人を助けたい」「地域の課題を解決したい」「自分の夢をかなえる活動をしたい」
そう考えてNPOをはじめようとされる方は、年々増えてきています。
ですが、いざやろうとすると、どうすればよいかわからないのではないでしょうか。
まず、NPOについて知ってみましょう。

NPOは2種類。どっちがいい?

やりたいことの中身で決めましょう。
「NPOには2種類あります」とお話すると、たいていの方は「知らなかった」とおっしゃいます。
実はNPOには、「任意団体」と「NPO法人」の2種類があり、一般的にはどちらとも「NPO」と呼んでいます。
任意団体
任意団体は、法律によらず、自発的な任意の意思(やりたいという気持ち)で始めることができる団体です。
立ち上げたり、解散したりすることが簡単にでき、役所に書類を提出することも少ないため、事務作業が少なく自由に動けることが特徴です。
NPO法人に比べて信用度が低く、例えば携帯電話や事務所などの契約は、代表者が個人的に借りなければならないなどの制約があります。
NPO法人
NPO法人は、法律に基づいて設立した団体です。法律に定める所定の条件と手続きをクリアした団体が、NPO法人として活動することができます。
任意団体ではできなかった、法人名義での契約が行えるようになる他、社会的にも信用度が高くなります。また、グループホームやデイサービスなどの事業をはじめるには、法人であることが条件となっているものもあります。
法の制約を受けるため、その分自由に活動ができなくなり、様々な事務手続きが生じます。
任意団体とNPO法人、いずれもメリット、デメリットがあります。活動の内容や動くお金の規模、法律上の要件などでどちらにするか決めるとよいでしょう。そこで、まずは任意団体から活動をスタートし、規模が大きくなるにしたがって法人になることを検討するほうが、より確実に運営できるといわれています。

NPOのはじめかた

基本的には、次の3ステップを踏むことで、NPOをはじめることができます。
  • 1

    ビジョンとミッションを決める。

  • 2

    仲間を集める。

  • 3

    会則等の書類を作り、必要な手続きを行う。

1
ビジョンとミッションを決める。

「ビジョン」と「ミッション」。聞きなれない言葉かもしれません。
「ビジョン」とは、「あなたが理想とする世界のイメージ」で、「ミッション」とは「ビジョンを実現するために達成しないといけない目標」をいいます。NPOをはじめる場合、まずはこの2つをあなたが考え抜くことが必要です。ここで形作られたイメージと目標をもとに、必要な仲間を集め、やるべきことを計画し、日々の活動に落とし込むことになるからです。  

2
仲間を集める。

「ビジョン」と「ミッション」ができたら、仲間集めを行います。もしくは、これらの作業は同時に行います。
NPOは、個人の活動とは違い、チームで行うものです。そのため、少なくとも3~5名は集める必要があります。こうして集まった仲間たちと、具体的な役割分担を行い、活動に取り組むことになります。  

3
会則等の書類を作り、必要な手続きを行う。

その後、会則のような団体運営のルールを定めたり、その他の様々な書類作ったり、作成した書類を支援機関等に提出したりといった作業もでてきます。

これら3ステップを踏まえて、NPOをはじめることができます。
そして、簡単に設立できる「任意団体」と法律に基づく「NPO法人」、どちらではじめたいかも、よく考えておきましょう。

任意団体をはじめるには?

任意団体は、特に手続きがありません!
任意団体は、書類を提出すべき役場の窓口はありませんので、特に手続きは必要ありません。
ですが、組織体としてしっかりとしたものにするために、最低限次のようなものを用意しましょう。
【任意団体で準備したほうがよいもの】
・会則  …団体のルールをまとめたもの。NPO法人になると「定款」と呼びます。
・会員名簿…会員の種別、氏名、住所をまとめたリスト。
・役員名簿…役員の役職、氏名、住所をまとめたリスト。
・事業計画…1年間どんなことをやるのかまとめた計画書。
・予算書 …事業計画に基づいて作成した収支の計画書。
上記の書類は、公共施設の利用者登録をしたり、助成金の申請書に添付したりするなど、用途の多いものです。今後、継続的に活動していくなら、必要となってくるものですので、最初の段階から用意しておきましょう。松山市NPO登録には、上記の書類が必要です。

NPO法人をはじめるには?

NPO法人は、法律に基づく手続きが必要です!
NPO法人は、「特定非営利活動促進法」(NPO法)という法律に基づいて設立する「法人」です。設立するには、法律に定められた用件を満たし、行政機関への諸手続きを行います。
【NPO法人になるための主な要件】
・10人以上の社員(正会員)がいること
・理事3名以上、監事1名以上の役員がいること
・法律に定められた20種類の活動分野のいずれかに属すること
・宗教、政治活動を主たる目的とせず、選挙活動は一切行わないこと
・役員のうち、3親等以内の親族グループが役員総数の3分の1を超えないこと
(この他にも色々な要件があります)
手続きは、「所轄庁への認証申請」後、「法務局への登記」をする、2つの作業があります。いずれも、所定の申請書と添付書類(定款等)を提出します。なお、所轄庁の窓口は、事務所の所在地によって変わります。
  • 所轄庁~設立の認証

    ・事務所の所在地が、愛媛県、または複数の市町や都道府県にある場合
    …愛媛県
    ・事務所の所在地が、愛媛県内の各市町にある場合…各市町

  • 法務局~法人の登記

    ・県内全域…松山地方法務局法人担当


法人設立の手続きが終わった後は、市町の市民税課(町民税課)や県地方局で法人県民税の手続き等を行う必要があります。

サポートセンターにご相談ください

NPOに関するご相談にお答えします。
まつやまNPOサポートセンターでは、NPOを始めたい方のために、団体のビジョン、ミッションの構築から設立手続に至るまで、1回あたり90分以内であらゆるご相談を承っております。開館時間をご確認の上、どうぞお気軽にご利用ください。あらかじめ電話かメールにてご用件や来所予定のお時間をお教え頂きますと助かります。

また、3名以上のグループによるお申込みにより、会社、公民館、ご自宅等で「出前講座」を行います。NPOの基礎から設立手順、質疑応答まで含めて概ね120分程度で実施いたします。松山市内であればどちらでもお伺いしますが、島嶼部等の遠隔地の場合は交通費を頂戴いたします。

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